「ちょっと、あなたたち。もしかして、妃殿下を殺しにきた悪党?」

 不安と緊張の圧に耐えていると、ディアナが身もふたもない発言をかましてくれた。

「やはり、ね。答えないところをみると、ズバリそうなのね」

 お願いよ、ディアナ。いまはその官能的なぷっくり唇を閉じていてちょうだい。

 残念ながら、わたしの心の叫びは、彼女に届きそうにない。