ほんのちょっとだけ彼女を頼もしく思いかけて……。

「ギャアアアアアアアアッ!」

 ディアナのことを頼もしく思いかけた瞬間、彼女がすさまじい悲鳴を上げた。

 鼓膜がやぶれたのではないの? というくらいすさまじい悲鳴だった。

 一瞬、侵入者がいたのかと思った。

 だけど、そんな気配はない。わたしも、いまはうす暗さに目が慣れてきている。人影くらいは見分けられる。