二人にひっぱり立たせてもらった。 「わたしたち、強いですから」 「暗殺者ごときに、ぜったいに負けません」 絶世の美貌と表現しても表現しきれていない二人の顔に浮かんだのは、自信と猛々しさとが混じり合った笑みだった。