ゾフィは、ローテーブルの向こう側の長椅子に座りながらしきりに封筒のにおいを嗅いでいる。

「どう、ゾフィ?」
「リタ、大丈夫よ。毒のにおいはしないわ」

 彼女は、リタに封筒を渡した。

 リタは、それを受け取ってから乗馬服のズボンのポケットからハンカチを取り出した。どうするのかと見ていると、彼女はハンカチをうまく使って封筒に直接触れないように封筒を開けた。

 そして、封筒の中から手紙を取り出した。