別荘の池の絵も静寂に満ちて素敵だったけれど、この黒馬の絵は躍動感があって素敵すぎる。いまにも絵から飛び出してきそうなほどの大迫力である。

 いまはまだ続きの間ですごすことが多い。だから、いつでも見ていたい。

 そうねだると、彼はすぐにみずからこちらに移してくれた。

 絵がかけられるよう留め具などもちゃんとつけてくれた。

 行動力もさることながら、その器用さに驚いてしまった。