彼女はすでに五年ここで働いていて、皇族付きに抜擢されたのは最近のことだったらしい。

 あのお茶会が、皇族にもっとも近づいた初めてのことだったとか。

 それで緊張していたのね。

 とはいえ、あれは仕方がなかった。