「ジーク、シュッツ。それはかいかぶりすぎです。グラーツ将軍は、まるで以前のわたしです。だから、つい口をはさんでしまいました。陛下、差し出がましいことをしてしまい申し訳ありません」
「いや、チカ。それはかまわない。だが、他の男にやさしくしてもらうのはやめてほしいな」

 ラインハルトは、軍靴の先端で床を蹴っている。

 もしかして、妬いているの?

 やだ。可愛すぎる。

 キュンキュンしてしまった。