そんなラインハルトの態度は、きっぱりさっぱりすっきりしすぎている。

 たしかに、男性がレディに対するものにしては厳しすぎる。だけど、皇帝として、あるいは大将軍としてであれば、当然の対応だったのに違いない。

 もしも彼女が刺客だったら、とんでもないことになっていた。

 ラインハルトだけではない。ジークとシュッツも左腰の剣をいつでも抜けるよう、剣の鞘と柄に手を添えている。