リタの言葉に無言でうなずくしかなかった。

 情報が過多すぎて整理しきれていないけれど、リタの言いたいことはなんとなくわかる。

「ということは……。仕事というのは、ジークとシュッツは依頼人ということかしら? いえ、陛下が依頼人で彼らが同席していたというわけね」

 口を潤したかったけれど、特製ドリンクのコップはとっくの昔に空になっている。

「いいえ」

 ゾフィが美しい顔にさわやかな笑みを閃かせた。

「二人を殺しに行ったのです」
「……」

 もう声も出ない。