「それってもしかして、『セックス』のことでしょうか?」

 そのワードをことさら強調した。

「もしかして、陛下との『セックス』のことを尋ねていらっしゃるのですか? 陛下との『セックス』が満足しているか、と? それとも、陛下がうまいか下手くそかということをお知りになりたいのでしょうか?」

 自分で言いながら、めちゃくちゃ恥ずかしくてならない。恥ずかしすぎる。

 ヨルクは、わたしが真っ赤になって恥ずかしがると思い込んでいる。そこに追い打ちをかけて面白がろうとしている。