さすがのわたしも面食らってしまった。これまで容姿のことや境遇のことで誹謗中傷されてきた。それは当たり前のことで、わたし自身もそれをされることを前提にして人前に立っている。
 だけど、これまで一度たりともあっち系のことでは誹謗中傷はもちろんのこと、揶揄われたり話題をふられたりなどということすらなかった。

 こんな見てくれだから、あっち系のことには縁がないと思われているのだ。