あとは、ジークとシュッツに期待をかけている人も多い。将来、もしかすると二人のうちのどちらかが皇帝の座を継ぐことになるかもしれない。世襲制ではないけれど、いまのところ武力でもって皇帝の座を奪うことの出来る武人がいないからである。だから、どちらかに取り入ろうとしている。その流れでいけば、わたしをヨイショしようと接触してくる人もいる。わたしに子どもが授かれば、ジークとシュッツ同様武闘派に育つ可能性が高い。そうなれば、皇帝の座を狙える可能性がある。それをいうなら、リタとゾフィも子どもを授かれば同様である。

