会が始まってからしばらくの間は、閣僚たちがわたしのことをかまってくる。それは、興味本位以外のなにものでもない。だから、なるべくヘラヘラと笑ってかわすことにしている。尋ねられても、「政治的なことはわからなーい」で通す。つまり、バカのふりをする。政治的なことではない話題については、適当に面白い話をして相手を笑わせてかわす。そして、ラインハルトはそんなバカな妻をあからさまに愚妻扱いする。