ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?

 とはいえ、せっかく準備してくれたのである。

 お言葉に甘えて使わせてもらうことにした。

 しばらく部屋でゆっくりさせてもらい、夕食は彼ととることになった。

 二人っきりなので、恰好はそのままでいい。

 気を遣ってくれたのか、わたしが確認する前に彼が言ってくれた。