「ディアナさん、とても素敵な表現ですね。『飼われている』、まさしくそうです。わたしは、飼われているのです。そうですね。せっかくですから、これから陛下のペットだと考えるようにします。その方が、ずっとずっと気がラクですものね。たとえお飾りだとしても、皇帝の妃であると自分自身にプレッシャーをかけるよりもペットとして陛下の側で尻尾を振っている方が精神的にラクですから。ディアナさん、あなたもそう思いませんか?」
「し、知らないわよ。わたしは、わたしはずっと裕福で満たされた生活をしてきているから。お父様がいてお母様がいて、大勢の使用人に傅かれて何不自由なく生活している。あなたみたいに底辺にいるわけじゃない」