「ジーク、シュッツ。おまえたちも来い」

 ラインハルトに命じられ、ジークとシュッツは顔を見合わせた。

「女どもの戦いも見ものだが、陛下と公爵子息の小競り合いも楽しそうだ」
「きみは、ほんとうにくだらないことばかり言うよね」
「なんだと、シュッツ。この脳筋バカ」
「ふんっ! 机上の空論野郎が」

 双子の義理の息子たちは、途端に言い合いを始めた。