毎朝、ジークとリタ、それからシュッツとゾフィがテラスからやってくる。テラスは、わたしたちの部屋と彼らの部屋と続いているのだ。

 そこから六人で開かずの広間に移動する。

 広間は、本来の使われ方はされていない。

 わたしたちにとってそこは、神聖な場。鍛錬の場なのである。

 床は板張りになっていて、どれだけ寒い日でも素足でいるのだとか。

 広間の端の方には、ガラスケースと本棚が並んでいる。