つぶやいたその声は、よくきこえなかった。 「い、いや。なんでもない。明日は早い。もうそろそろ眠ろう」 「そうですね」 彼は、わたしの方に手を伸ばしかけて途中でやめた。 そして、気弱な笑みをその渋い美貌に浮かべた。