スッキリ見えるようなことはなくても、眠るときやお風呂に入るときなどメガネをかけることが出来ないときに、せめて手許や近くくらいは見えるようになれればいい。

 物心ついたときからだから、いまさら見えないことを嘆くことはない。だけど、少しでも見ることが出来ればいい。

 努力で見えるようになるのなら、努力すればいいだけのこと。

 自分の力でどうにも出来ないよりかはずっとマシだし、希望が持てる。

 というわけで、この日から教えてもらったことを実践することにした。

 同時に、リタとゾフィに護身術を習うことにした。

 彼女たちが守ってくれるのはわかっている。だから、習う必要はない。