もちろん、わたしだけがそれを得たわけではない。いいえ。このしあわせは、ラインハルトやジークやシュッツ、それからリタやゾフィがくれたもの。だから享受し、逆にわたしが彼らにわけ与えなければならない。 心からそう決意した。 わたしの人生の転機になった一日は、静かに終わった。