リタ、ゾフィ、ジーク、シュッツがわたしに言った瞬間、ラインハルトの渋くて美しい顔にハッとしたものが浮かんだ。

「ああああああ、おれはいったいなんということを言ってしまったんだ。い、いや、ちが、違うんだ。ほんとうに違う。違うったら違う」

 ラインハルトの慌てっぷりが可愛らしい。

 ええ。違うしか言っていないけど、ほんとうに違うってことはわかったわ。