「陛下? 陛下、大丈夫ですか?」
「陛下っ、盛大にお茶をふきだして。すぐに拭きますから、じっとしていて下さい」

 シュッツとゾフィが慌ただしく動いているみたい。

「陛下、火傷をされませんでしたか?」

 皇帝にお茶をふきださせたのは、わたしのせいだわ。彼は、わたしのとんでもない顔に驚いたに違いない。