自分でも脈絡なく話をしていると自覚している。だけど、想いを伝えたい。その気持ちだけで口を開いている。そして、言葉を紡ぎだしている。

 クラウスと別れ、ジークとシュッツ、それからリタとゾフィに出会い、クラウス同様あたたかく接してもらえたこと。こちらも驚きだった。意外というよりかは、あまりにもあたたかすぎて信じられないほどであった。
 これが夢なら冷めないで欲しい。というよりかは、夢でなければいいのに。

 そう強く願いもした。

 そして、クラウスとの再会。いいえ。皇帝との対面……。