義母(はは)上。これでおれも義母(はは)上を慕えます」
義母(はは)上。陛下、いえ、父ともども義母(はは)上を大切にし、守ります」
「お義母(かあ)様のことは、わたしたちにお任せ下さい」
「お義母(かあ)様。ほんとうの娘以上に大切にしますから、覚悟なさって下さいね」

 これまで家族に縁のなかった亡国の王女のわたしがたらいまわしにされた挙句、行き着いた先。

 それがここ。ここが終着地点。そして、ここが出発地点。

 二十五歳離れた夫。それから、三歳年長の双子の義理の息子たちとその嫁たち。