ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?

 そこまで覚悟が必要なわたしって、いったい何者なわけ?

 ただのちんちくりんの「メガネザル」のはずなのだけれど。

 クラウスのときとはまったく違う彼に、驚きを禁じ得ない。

 驚きというよりかは、ギャップのすごさが衝撃的すぎる。

 だけど、可愛い。すごく可愛い。

 あまりに違いすぎるし、可愛すぎて、笑ってしまった。クスクス笑いが出始めると、今度はそれが止まらなくなってしまった。