「陛下、往生際が悪すぎます」
「ジークの言う通りです。『獅子帝』ともあろうお方が、ご自身の奥方になるレディに会うのにそんなに恥ずかしいのですか?」
ジークとシュッツは、わたしたちに気がついている。
二人は、チラリとこちらを見てから声を大にして揶揄いはじめた。
その男性、つまり皇帝を。
そして、その皇帝の背中を見た瞬間、足を止めてしまった。
「ジークの言う通りです。『獅子帝』ともあろうお方が、ご自身の奥方になるレディに会うのにそんなに恥ずかしいのですか?」
ジークとシュッツは、わたしたちに気がついている。
二人は、チラリとこちらを見てから声を大にして揶揄いはじめた。
その男性、つまり皇帝を。
そして、その皇帝の背中を見た瞬間、足を止めてしまった。

