メニューは、クラウスとよく食べた野菜や肉をシンプルに焼いたものである。それに、タマネギのスープやチーズが添えられている。

 こってり系、さっぱり系、あっさり系のソースが添えられていて、そのどれもが野菜や肉によく合う。

 彼らは、皇子と皇子妃たちとは思えないほど豪快に食べている。しかも、無言で。

 だれもが胸元にナプキンをぶら下げ、口のまわりをギトギトてかてかにして。

 ついつい食べてしまう。肉も野菜も尽きることはない。食材をどれだけ準備し、焼いたのかしら。

 ガツガツと食べながら考えてしまう。

 そうして、食事が終わった。

 苦しい……。