「あ、あの……」

 無視されたり無反応だったり、反応はあっても蔑まれたり虐められたりということを想定していた。だから、それに対する覚悟や心構えをしていた。

 この反応は予想外すぎる。まったくの想定外だわ。

 どんな反応をすればいいのか、どう感じればいいのかがわからない。

「ああ、そうでした。お義母(かあ)様、わたしは第一皇子の妻のリタ・ザックスです」
「わたしは、第二皇子の妻のゾフィ・ザックスです」