わたしを抱きしめているのは、二人のレディである。

 背が高くてまばゆいばかりのレディたち。

 じょじょに驚きが覚めてきた。

 二人のレディは、どちらも金髪碧眼で見たこともない美しいレディたちである。

 知的な美しさと溌溂とした美しさ。対照的な美しさだけど、まったく嫌味っぽくなくてナチュラルなきれいさである。
 唇に薄くルージュを塗っているくらいで、他は化粧をしていない。

 同じレディというには、わたしはチビでメガネでサルっぽすぎる。