ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?

「お願いします。お借りしている馬なのです」
「ご心配なく。ちゃんと面倒をみますので」
「ここまで乗せてくれてありがとう」
「ブルルルル」

 彼女の鼻筋をなでると、鼻を鳴らしてからわたしの頬に(それ)を擦りつけてきた。

 フニフニして気持ちがいい。