森が途切れ、大きな池が現れた。

 そこを迂回しつつ、こちらから皇帝やその息子たちのことを尋ねてみることにした。

 情報はひとつでも多い方がいい。教えてくれる人によって、見方や感じ方は違ってくる。噂話や真実をきかされたとしても、気の持ち方によって好意的に受け止めたりその逆であったりする。

「皇帝陛下、ですか?」
「と、その皇子たちのこと?」

 ジークとシュッツは、わたし越しに顔を見合わせた。