きら×うさ〜想いがつながる7日間〜

「俺、すごく嬉しかったんだ。1人じゃないよって言ってくれて。デステニーのこと、あまり信じてなかったけど、菜々夏となら金の夫婦の卵になれるかも、もっと仲良くなりたいって思えたんだ」


体が離れて、私の頬に紫月くんの手が触れる。


「けど……気持ちばかりが先行して、心に寄り添えてなかった」


涙を拭いながら「本当にごめん」と再び謝った紫月くん。

じゃあ、さっきまでの言動はいいね稼ぎじゃなくて、純粋に私との時間を楽しもうとして……?


「そんな、私こそちゃんと伝えてなかったし……。っていうか、呼び捨てになってない?」

「あ、ほんとだ」


悲しげだった目が一瞬にしてまん丸に。

さん付けを忘れちゃうくらい必死だったんだ。なんか嬉しい。


「菜々夏の気持ちも、聞かせてくれる?」


喜んでいると、ふわっと笑って顔を近づけてきた。

ゆ、油断した……。
胸がドキドキしてるけど、気持ちを伝えてくれたんだから答えなきゃ。


「私も、紫月くんと金の夫婦の卵になりたいなって思ってる。けど……紫月くんは私とは別世界の人だから、釣り合ってるのかなって不安で」