きら×うさ〜想いがつながる7日間〜

どんどん進み、揺れる吊り橋にやってきた。

うっ……どうしよう。私、高い所苦手なんだよね……。
下に転落防止用のネットがあるから安全なんだろうけど……。


「グラグラしてて、ちょっと怖いね」

「だね。でも大丈夫だよ。俺がいるから」


遠回しに胸の内を伝えるも、返ってきたのは頼もしい言葉。

そんなぁ……。心強いとはいえ、やっぱり怖いものは怖いよ……。

回り道がないかを探していると、遊具の陰に人影を見つけた。

そこにいたのは、カメラを構えたセブンオーシャンの社員。

もしかして……今までの言動、全部いいね稼ぎのためだったり……?


「ほらっ、行こう」


立ち尽くしていると、再び強引に手を取られた。

ここで写真にうつれば、また高評価を得て、金の夫婦の卵に近づくかもしれない。

けど……。


「やだ……っ!」


声を張り上げて腕を振り払い、その場から走り去る。