きら×うさ〜想いがつながる7日間〜

「美味しくなーれ」


予感的中。そのままカレー鍋におまじないをかけ始めた。


「紫月く……どうしたの⁉」

「貸してもらった本に、愛を込めて花を育てると長持ちするって書いてあったから、試してみようと思って」


えええ⁉ だからって食べ物で試しちゃう⁉


「菜々夏さんも一緒にやろうよ」

「わ、私も⁉」


ツッコむ隙も与えず、強引に手を取った紫月くん。

一体どうしたんだろう……。こんなことするキャラじゃなかったよね? 仮眠取って元気になったのかな……。


昼食を終えてしばらく休憩した後、遠足のメインであるアスレチック場へ。


「紫月くん、ありがとう」

「ん。どういたしまして。次こっち行ってみようか」


網のトンネルや丸太の壁を、紫月くんの手を借りながら進んでいく。

……やっぱり、今日の紫月くん、何か違う。
こんなに積極的な姿初めて見たもん。

そんなに遠足が楽しみだったのかな……⁉