買い物と休憩を挟むこと2時間。グリーンりぼんパークに到着した。
「ここからはカップルごとに自由行動です。ハメを外しすぎず、節度を守って楽しんでください」
先生の号令で解散となり、昼食を作りにキャンプ場へ。
「それじゃ始めますか」
「うん!」
テーブルに移動し、昼食作りスタート。
一昨日と同じく、紫月くんがご飯担当、私が具材担当を務めることに。
「美沙子、隠し味入れていい?」
「いいよ。って、チョコ入れるの⁉」
「おぅ。コクが出るんだって」
順調に作業を進めていると、隣のテーブルで美沙子ちゃん達が騒ぎ出した。
隠し味かぁ。作るのに頭いっぱいで考えたことなかったな。
「せっかくだから、俺らも入れようか」
「えっ、持ってきてたの⁉」
準備を終えた紫月くんが戻ってきた。
料理上手が使う隠し味……これは絶品間違いなし!
何だろうとワクワクしていると、紫月くんの両手がハートの形を作った。
えっ、それってまさか……。



