《ほら、間もなくだ》
「え──……」
ルーアシェイアの言葉にティナが見上げると、精霊樹自体が淡く光っていた。
そして実っていた何百もの実の光がぱあっと強くなったかと思うと、光が一斉に弾けた。
精霊の実が放つ光が、暗闇を明るく照らし出す。
弾けた光は粒子となって、精霊樹の周りに降り注いだ。
その光はまるで、この世界の闇を払拭するかのような、聖浄な光だった。
「──……っ」
《美しい光景だろう?》
あまりにも美しいものを見ると、言葉なんて全く出てこなくて、ただその光景に魅入ることしか出来ない。
だからティナは、ルーアシェイアの問いかけにただ一言、「──はい……っ!」としか答えられなかった。
しかしルーアシェイアはその一言で、全てを察してくれたようだ。
《再びこの光景を見ることが出来て本当に嬉しい。私だけの力では無理だったからな》



