きっと満月の夜が来たら人型になって、アウルムをモフるつもりなのだろう。
アウルムは大変だろうけれど、ティナは満月の日を待ち遠しく思う。
そうして、ティナが精霊王の湖に到着して初めての夜は、こうして更けていったのだった。
* * * * * *
精霊王の湖に来た日の夜から、ティナは毎日日課のように精霊樹の元に訪れては神聖力を分け与えていた。
元々ティナの神聖力は一日寝ると回復していたが、湖で過ごしてみるとさらに回復スピードが速くなっていることに気がついたのだ。
ここが清浄な地というのもあるが、アシェルの実を始めとした希少で幻とされている果物を食べていることも原因ではないか、とティナは考えている。
「う〜ん、贅沢だなぁ……」
ティナは鍋をかき混ぜながら呟いた。
ちなみに鍋の中はアシェルの実を煮詰めたもの──ジャムだ。
ティナは鈴なりに実っているアシェルの実を摘み取りながら、自分の価値観がおかしくなっていくのを実感する。
世の錬金術師や薬師が見たら発狂しそうだな、と思いつつ、その手は止まらない。
アウルムは大変だろうけれど、ティナは満月の日を待ち遠しく思う。
そうして、ティナが精霊王の湖に到着して初めての夜は、こうして更けていったのだった。
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精霊王の湖に来た日の夜から、ティナは毎日日課のように精霊樹の元に訪れては神聖力を分け与えていた。
元々ティナの神聖力は一日寝ると回復していたが、湖で過ごしてみるとさらに回復スピードが速くなっていることに気がついたのだ。
ここが清浄な地というのもあるが、アシェルの実を始めとした希少で幻とされている果物を食べていることも原因ではないか、とティナは考えている。
「う〜ん、贅沢だなぁ……」
ティナは鍋をかき混ぜながら呟いた。
ちなみに鍋の中はアシェルの実を煮詰めたもの──ジャムだ。
ティナは鈴なりに実っているアシェルの実を摘み取りながら、自分の価値観がおかしくなっていくのを実感する。
世の錬金術師や薬師が見たら発狂しそうだな、と思いつつ、その手は止まらない。



