月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。

「そうじゃったかのう……? ワシが研究をやめたのは200歳ぐらいの時じゃったと思うのじゃが……。ここに辿り着いたのはさらに50年後じゃから、250歳の時じゃな」

「え。500年前にすでに200歳だったってことですか? じゃあ、今は700歳?!」

 ノアの年齢は300歳どころじゃなかった。その倍以上彼は生きていたのだ。

 どうやらあまりの長寿のために、時間感覚が狂っているようだ。

「そんな歳だったかのう……。気持ちはまだまだ現役なんじゃがのう」

 ハーフエルフの寿命がどれぐらいなのかはわからないが、エルフは1000年以上生きると言われている。ならば、ノアの年齢にも納得だ。

「ノアさんはまだまだお若いですよ! 700歳には見えませんもん!」

 実際ノアは矍鑠としていてとても若々しい。肌艶もいいので、ここでの生活はとても快適そうだ。

「……そうか? まだイケてるかのう?」

「はい! 環境が素晴らしいからか、とても健康そうですし!」

「ふぉっふぉっふぉ。ここ最近は風邪もひいておらんしのう!」

 ティナの励ましに、ノアが元気になってきた。