月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。

「うわぁっ!! すごい! すごいです!! そんなことが出来るなんて!!」

「しかも拡大と縮小が出来るんだ。自分のいる国から街や村の場所まで詳しくわかるのさ!」

「……っ! 天才!! この地図を作った人は天才かも!!」

「うひゃひゃひゃひゃっ!! お嬢ちゃんも見る目があるねぇ! この地図を即決で買うなんて客は初めてだよ!」

 ティナと店主のテンションが高くなっていく。ティナは地図の性能に感動し、ティナに心からの賛辞を贈られた店主はとても誇らしげだ。

「他にいる物はあるのかい? これから旅に出るんだろう? 準備は万全にしないとねぇ」

「えっと、じゃあ何かおすすめはありますか? ある程度装備は揃っているんですけど、便利なものがあれば買いたいです」

 ベルトルドが揃えてくれた装備はどれも一級品で、使い勝手がとても良いので、できれば使い潰したいとティナは思っている。

「そうかい。なら、その獣魔に認識阻害の首輪を付けるのはどうだい? <金眼>持ちの、ましてや子供の獣魔なんて悪い奴らの格好の餌食だよ」

「あっ、そうだった! じゃあ、首輪を見せて貰って良いですか?」