まずは明るい挨拶から始め、自分の存在に気づいて貰ってから、授業のことでさりげなく話し掛ける……そんな地味なことから徐々にアプローチしてきたトールは、その甲斐あって、ティナと雑談できるほど仲良くなることが出来た。
聖女の役目や王妃教育で忙しくなったティナは、学院を休みがちではあったが、学院生活をとても楽しんでいたと思う。
「──あら、トール。お久しぶりですわね。元気にしていらして?」
「──まあ! これを私に貸して下さるのですか?」
「──トールのお話はとても興味深いですね。もっとお話をお聞きしたいわ」
相変わらず口調はお嬢様言葉だったが、トールにはそれすら背伸びしている少女のようにとても可愛らしく思えたし、時々見せてくれる年相応のティナの笑顔に触れるたび、どんどん気持ちが大きくなって、トールは自分が彼女のことを好きなのだと、何度も自覚させられた。
ティナへの恋心を自覚したトールであったが、しかしその想いはトールを苦しめることになる。
何故なら、ティナが今幸せそうじゃないのも、心から笑えていないのも、元はと言えば自分のせいだからだ。
聖女の役目や王妃教育で忙しくなったティナは、学院を休みがちではあったが、学院生活をとても楽しんでいたと思う。
「──あら、トール。お久しぶりですわね。元気にしていらして?」
「──まあ! これを私に貸して下さるのですか?」
「──トールのお話はとても興味深いですね。もっとお話をお聞きしたいわ」
相変わらず口調はお嬢様言葉だったが、トールにはそれすら背伸びしている少女のようにとても可愛らしく思えたし、時々見せてくれる年相応のティナの笑顔に触れるたび、どんどん気持ちが大きくなって、トールは自分が彼女のことを好きなのだと、何度も自覚させられた。
ティナへの恋心を自覚したトールであったが、しかしその想いはトールを苦しめることになる。
何故なら、ティナが今幸せそうじゃないのも、心から笑えていないのも、元はと言えば自分のせいだからだ。



