そうしてティナと別れてから、トールはただひたすら力をつけ、自身の地位と権力基盤を強化していった。
傍から見れば、まだ幼い王子がことを早急に推し進めようとしていると感じただろう。実際、トールは一刻も早く力を身につけなければならなかった。
──その理由は、誰よりも大切なティナが、神殿に連れて行かれてしまったからだ。
トールは忙しい日々の中、時間があればティナのことを思い出していた。
あの時──安静にしていた身体の調子が戻り、そろそろ訓練に励もうとしていたトールの元へ衝撃的な情報がもたらされた時のことは、今でも鮮明に覚えている。
「──神殿に?! ティナが?!」
冒険者ギルドにいたはずのティナが、何故か神殿に引き取られたと知らされ、トールは驚愕したのだ。
そして急いで事実確認をしたトールが知ったのは、神殿側の人間が強引にティナをギルドから連れ去ったこと、ベルトルドが異議を申し立てたが却下されたという内容であった。
王都のギルドマスターであるベルトルドが抗議してもダメなら、恐らく自分に出来ることは何もないだろう。
傍から見れば、まだ幼い王子がことを早急に推し進めようとしていると感じただろう。実際、トールは一刻も早く力を身につけなければならなかった。
──その理由は、誰よりも大切なティナが、神殿に連れて行かれてしまったからだ。
トールは忙しい日々の中、時間があればティナのことを思い出していた。
あの時──安静にしていた身体の調子が戻り、そろそろ訓練に励もうとしていたトールの元へ衝撃的な情報がもたらされた時のことは、今でも鮮明に覚えている。
「──神殿に?! ティナが?!」
冒険者ギルドにいたはずのティナが、何故か神殿に引き取られたと知らされ、トールは驚愕したのだ。
そして急いで事実確認をしたトールが知ったのは、神殿側の人間が強引にティナをギルドから連れ去ったこと、ベルトルドが異議を申し立てたが却下されたという内容であった。
王都のギルドマスターであるベルトルドが抗議してもダメなら、恐らく自分に出来ることは何もないだろう。



