トールの誓いにも似た言葉を聞いたティナは、それはもう嬉しそうに微笑んだ。
「……うん。待ってる」
ティナの笑顔が、魔法が成就された光とともに見えなくなる。
トールは消えていくティナの笑顔と記憶を。深く深くその胸に刻み込む。
(ティナとの大切な思い出は、すべて僕が覚えているから──)
魔法を成功させたトールは膨大な量の魔力を使い果たし、そのまま意識を失ってしまった。
それでも幼い少年が、この難しい魔法を成功させたことに変わりはない。
宮廷魔法師であるフェダールは、トールが成し遂げた偉業に、自分の心が震えていることを自覚する。
「ああ、何と素晴らしい……! 流石<金眼>を持ってお生まれになった御方! トール様が次期国王になられれば、クロンクヴィストは更に発展を遂げるでしょう……!」
フェダールは意識を失っているトールを大切な宝物のように、丁寧に抱き抱えると、用意していた魔法のスクロールを発動させる。
──そうして、トールは冒険者ギルドから姿を消し、魔法で記憶を失くしたティナだけが、その場に残されたのだった。
「……うん。待ってる」
ティナの笑顔が、魔法が成就された光とともに見えなくなる。
トールは消えていくティナの笑顔と記憶を。深く深くその胸に刻み込む。
(ティナとの大切な思い出は、すべて僕が覚えているから──)
魔法を成功させたトールは膨大な量の魔力を使い果たし、そのまま意識を失ってしまった。
それでも幼い少年が、この難しい魔法を成功させたことに変わりはない。
宮廷魔法師であるフェダールは、トールが成し遂げた偉業に、自分の心が震えていることを自覚する。
「ああ、何と素晴らしい……! 流石<金眼>を持ってお生まれになった御方! トール様が次期国王になられれば、クロンクヴィストは更に発展を遂げるでしょう……!」
フェダールは意識を失っているトールを大切な宝物のように、丁寧に抱き抱えると、用意していた魔法のスクロールを発動させる。
──そうして、トールは冒険者ギルドから姿を消し、魔法で記憶を失くしたティナだけが、その場に残されたのだった。



