ティナの時間は、トールが刺された瞬間で止まっているかのようだった。
何度も何度もトールの名前を呼び続け、すぐそこにいるトールに気づかない。
「……ティナ……っ」
このままでは本当にティナの心は壊れてしまって、手遅れになってしまうかもしれない。
トールはティナの心を守るためにも、一刻も早く忘却の魔法を掛けなければ、と思う。
『我が力の源よ──』
トールが声に魔力を乗せ魔法の起動文を唱えると、ティナを中心として光り輝く魔法円が現れた。
『──不浄を消し去る光となりて 世界を白く照らし給え』
魔法の詠唱が進むに従って、魔法円に幾何学的な模様や文字のようなものが浮かび上がり、複雑な魔法陣へと進化していく。
『──汝を蝕む忌まわしき記憶を 深淵の闇へ葬り給え』
魔法を構築し終えれば、あとは発動させるための呪文を唱えるだけだ。
トールは泣き続けるティナを抱きしめて、ティナの額に自分の額を合わせると、最後の勇気を振り絞り、魔法の発動文を詠唱した。
「──<アルトゥム・テネブライ・アド・オブリヴィオネム>」
何度も何度もトールの名前を呼び続け、すぐそこにいるトールに気づかない。
「……ティナ……っ」
このままでは本当にティナの心は壊れてしまって、手遅れになってしまうかもしれない。
トールはティナの心を守るためにも、一刻も早く忘却の魔法を掛けなければ、と思う。
『我が力の源よ──』
トールが声に魔力を乗せ魔法の起動文を唱えると、ティナを中心として光り輝く魔法円が現れた。
『──不浄を消し去る光となりて 世界を白く照らし給え』
魔法の詠唱が進むに従って、魔法円に幾何学的な模様や文字のようなものが浮かび上がり、複雑な魔法陣へと進化していく。
『──汝を蝕む忌まわしき記憶を 深淵の闇へ葬り給え』
魔法を構築し終えれば、あとは発動させるための呪文を唱えるだけだ。
トールは泣き続けるティナを抱きしめて、ティナの額に自分の額を合わせると、最後の勇気を振り絞り、魔法の発動文を詠唱した。
「──<アルトゥム・テネブライ・アド・オブリヴィオネム>」



