トールの父である国王は、トールの母が亡くなってからすっかり気力を失っていた。だから正妃が好き勝手に振る舞っていても、関知しながらも放置していたはずなのだが。
「陛下は今回のことで正妃並びに公爵家、それに与する貴族達を粛清されました」
「えっ?! 父上が?!」
フェダール曰く、国王は秘密裏に正妃や公爵家の悪事を暴くために調査していたらしい。その途中でトールの母である側妃が亡くなってしまったのだという。
国王はトールが狙われていると察知し、トールを保護しようとしたが、その時すでに侍女の手引きにより逃がされたトールは行方不明になってしまった。
それと同時に、公爵家に怪しい動きがあると報告があり、トールの捜索と並行して公爵家の悪事の証拠を固めていたのだ。
「もうトール様を脅かす者はおりません。私と共に王宮へ戻りましょう」
フェダールがトールに向かって手を差し伸べた。
しかしトールはその手を掴むことが出来ずに、ただ立ち尽くす。
「…………」
「トール様? どうなさったのですか?」
「陛下は今回のことで正妃並びに公爵家、それに与する貴族達を粛清されました」
「えっ?! 父上が?!」
フェダール曰く、国王は秘密裏に正妃や公爵家の悪事を暴くために調査していたらしい。その途中でトールの母である側妃が亡くなってしまったのだという。
国王はトールが狙われていると察知し、トールを保護しようとしたが、その時すでに侍女の手引きにより逃がされたトールは行方不明になってしまった。
それと同時に、公爵家に怪しい動きがあると報告があり、トールの捜索と並行して公爵家の悪事の証拠を固めていたのだ。
「もうトール様を脅かす者はおりません。私と共に王宮へ戻りましょう」
フェダールがトールに向かって手を差し伸べた。
しかしトールはその手を掴むことが出来ずに、ただ立ち尽くす。
「…………」
「トール様? どうなさったのですか?」



