ティナを庇ったトールの肩や腕に、ナイフが深く突き刺さる。
刃が皮膚を突き破る衝撃の後、体の中を硬く冷たい切先が通ったかと思うと、刺されたところがドクドクと脈を打ちながら熱くなり、鋭い痛みが襲って来た。
「──っ?! 〜〜〜〜っ!!」
間近でトールが刺された場面を見たティナの目から、涙がボロボロとこぼれ落ちる。
トールはティナを安心させてあげたくて、無理やり笑顔を作ろうとするが、痛みで意識が朦朧として、上手く笑うことができない。
「……おやおや、邪魔されては困りますなぁ、殿下。貴方の順番は後ですよ……っと言いたいところですが、まあいいでしょう。王妃殿下からは出来るだけ苦しめてから殺すように命じられていますが、特別です。慈悲の心を持って、一思いに殺して差し上げましょう」
貴族の男が盗賊たちに目配せすると、男たちは再びナイフを振り上げた。
トールは朦朧とする意識の中で、ヴァルナルたちとの約束を守れなかったことを申し訳なく思う。
心の中でヴァルナルたちに謝りながら、トールの意識は深い闇へと落ちていく。
「────っ!!」
刃が皮膚を突き破る衝撃の後、体の中を硬く冷たい切先が通ったかと思うと、刺されたところがドクドクと脈を打ちながら熱くなり、鋭い痛みが襲って来た。
「──っ?! 〜〜〜〜っ!!」
間近でトールが刺された場面を見たティナの目から、涙がボロボロとこぼれ落ちる。
トールはティナを安心させてあげたくて、無理やり笑顔を作ろうとするが、痛みで意識が朦朧として、上手く笑うことができない。
「……おやおや、邪魔されては困りますなぁ、殿下。貴方の順番は後ですよ……っと言いたいところですが、まあいいでしょう。王妃殿下からは出来るだけ苦しめてから殺すように命じられていますが、特別です。慈悲の心を持って、一思いに殺して差し上げましょう」
貴族の男が盗賊たちに目配せすると、男たちは再びナイフを振り上げた。
トールは朦朧とする意識の中で、ヴァルナルたちとの約束を守れなかったことを申し訳なく思う。
心の中でヴァルナルたちに謝りながら、トールの意識は深い闇へと落ちていく。
「────っ!!」



