「おや、ずいぶん彼らと親しかったのですね。しかしその者たちはもう事切れていましたよ」
「──なっ……!!」
「……っ!!」
貴族の男の言葉に、トールが驚愕していると、ティナが息を呑む気配がした。
両親の死を告げられ、酷くショックを受けているティナを慰めてあげたくても、今の自分には何も出来ないことを、トールは歯痒く思う。
「ん? その娘は何だ? まさかあの女魔術師の娘じゃないだろうな?」
ティナに気付いた貴族の男が怪訝そうな顔をすると、盗賊たちが恐る恐る説明する。
「あ、いや、その、一緒にいたので、ついでに連れて来たんですが……」
「何だとっ?! 王子以外は殺せと言っただろうがっ!! 僅かな痕跡も禍根も残す訳にはいかんのだっ!! その娘を殺せっ!!」
「は、はいっ!!」
非情な貴族が盗賊たちに命令する。
貴族の言葉に逆らえない盗賊たちはナイフを抜くと、ティナへその刃を突き立てようと、腕を振り上げた。
「やめろーーーーっ!!」
トールは縛られた身体を無理やり起こすと、土を蹴ってティナを守るように覆い被さった。
「ぐわぁっ!!」
「──なっ……!!」
「……っ!!」
貴族の男の言葉に、トールが驚愕していると、ティナが息を呑む気配がした。
両親の死を告げられ、酷くショックを受けているティナを慰めてあげたくても、今の自分には何も出来ないことを、トールは歯痒く思う。
「ん? その娘は何だ? まさかあの女魔術師の娘じゃないだろうな?」
ティナに気付いた貴族の男が怪訝そうな顔をすると、盗賊たちが恐る恐る説明する。
「あ、いや、その、一緒にいたので、ついでに連れて来たんですが……」
「何だとっ?! 王子以外は殺せと言っただろうがっ!! 僅かな痕跡も禍根も残す訳にはいかんのだっ!! その娘を殺せっ!!」
「は、はいっ!!」
非情な貴族が盗賊たちに命令する。
貴族の言葉に逆らえない盗賊たちはナイフを抜くと、ティナへその刃を突き立てようと、腕を振り上げた。
「やめろーーーーっ!!」
トールは縛られた身体を無理やり起こすと、土を蹴ってティナを守るように覆い被さった。
「ぐわぁっ!!」



