和樹は、顔も雰囲気もお父さんの完コピでお父さんが来たかと思ってしまうほどに似ている。 「……ちょっと和樹! なんでノックなしで入って来んのよ!? マナー違反よ」 「あぁ、ごめん……だけどお客様が来たんだ」 和樹は「……綾波(あやなみ)さんって人なんだけど」と付け加えて言う。 「綾波さん……?」 綾波さんなんて人、お父さんの取引先の方でいたかな……それかお友達? 「私が呼んだのよ、行くわ」 「お母さんの、お客様?」 お母さんは、部屋着にカーディガンを羽織り綾波さんがいる居間に向かった。