想像したのか、紗季は首を横に振りながら天井をあおぐ。
「いやー、よくそんなこと出来たわね。しかも本番1分前に照明も落ちるでしょ?暗い中も縫ったの?」
「はい。あ、でも、すぐ後ろのグループの方が、ADさんからペンライトを借りてきて照らして下さったんです。とっても助かりました。でなかったら私、間に合ってなかったかも…」
「すぐ後ろのグループ?」
「あ、はい。コットンキャンディの次の出演者です。多分、男性のグループだったかと。そのうちのお一人が、直前までずっと照らして下さって…ご自分も出演されるのに、ありがたかったです。今度改めてお礼を言わないと…あ、でもなんて方なのか分からないか…」
明日香がひとり言のようにつぶやくと、もうたまらないといったように紗季が吹き出して笑い始めた。
「さ、紗季さん?」
「あっははは!ごめん、おかしくって!」
そう言って目元に浮かんだ涙をぬぐう。
「いやー、よくそんなこと出来たわね。しかも本番1分前に照明も落ちるでしょ?暗い中も縫ったの?」
「はい。あ、でも、すぐ後ろのグループの方が、ADさんからペンライトを借りてきて照らして下さったんです。とっても助かりました。でなかったら私、間に合ってなかったかも…」
「すぐ後ろのグループ?」
「あ、はい。コットンキャンディの次の出演者です。多分、男性のグループだったかと。そのうちのお一人が、直前までずっと照らして下さって…ご自分も出演されるのに、ありがたかったです。今度改めてお礼を言わないと…あ、でもなんて方なのか分からないか…」
明日香がひとり言のようにつぶやくと、もうたまらないといったように紗季が吹き出して笑い始めた。
「さ、紗季さん?」
「あっははは!ごめん、おかしくって!」
そう言って目元に浮かんだ涙をぬぐう。



