そんなに問い詰められることなの?


 普通に見てたらわかることだし、桐山が総長ってのはバカっぽいから有り得ないなって思っただけで……。


 こ、こんな、物理的に追い込んでまで聞くものじゃないでしょうが!近いんだよ!距離が!


「桐山も唯くんも笹羅くんも! 最終的な判断とか決定はなにかとあんたに任せてたように見えたから!」


 ぐっと青葉薫の身体を突っぱねて言い切った。ただし、距離感は大きくは変わらず……2ミリくらいしか変わってないのが悔しい。なんだこの男、壁か?


 ふっと息を漏らして笑った顔はムカつくくらいに綺麗で。


 そして、どうして笑ったのかさっぱりわからない。笑うところじゃないだろう。不思議属性までついてんのか。欲張りだな。


「具体的にはどんなときだった?」

「笹羅くんがクラスの男子と偶然ぶつかったときとか」

「とか?」

「唯くんが文化祭のミスターコンへ出場を依頼されたときとか」

「とか?」

「桐山が遊びに誘われたときとか」