エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

「まぁ、おはじき? どこで習ったの?」

 和を抱き留めながらも不思議そうな母に、梓が説明することになる。

「百合子さんのところで教えてもらってね。気に入っちゃったの」

「なるほど、いいわねぇ。指先を使う遊びは良いものよ」

 納得できたようで、母は微笑になる。

 あとでおはじきで遊ぼうということになり、ひとまずリビングに入った。

 リビングは床にローテーブルが置いてある形だ。

 よって子どもである和にも過ごしやすいタイプの部屋だと言えた。

「はい、麦茶で良かった?」

 母がすぐにグラスとコップに入れたお茶を出してくれた。

 駅から少し歩いたので、真夏の折には有難いことだ。

「うん、ありがとう。あ、ストローまでありがとう」

 実家にも和用のコップがある。

 そこに子ども用の短いストローが挿してあるのを見て、梓は笑みになってしまった。

 和が飲みやすいようにとしてくれたのだ。

 母は昔からそうだ。細かいところまで気の回るひとなのだ。